三四郎~その1~ 夏目漱石

今日から夏目漱石の三四郎を読み解いていきたいと思います。

ちなみに使っているテキストは新潮文庫です。

今日は第一章から。

ここは次の三つの場面に分けられます。

①一番初めから爺さんが出ていくまで(P5L1~P7L12)

②女との一部始終(P7L13~P16L5)

③男(のち広田先生とわかる)との出会い(P16L6~P24L12)

 

ではまず①を見ていきたいと思います。

 

◦登場人物

・三四郎

・爺さん

・女

 

◦あらすじ

・九州から出てきた三四郎が東京へ向かう車内での出来事。爺さんと女が話している      のを三四郎が見ているという状況で、爺さんが電車から降りてこの場面は終わる。

 

◦解説

爺さんについては田舎者ということと、息子が兵隊にとられて死んでしまったということ以外あまり分かることはない。三四郎が書かれたのは1908年のことであるからおそらく日露戦争のことだと思われる。

女の夫は呉で海軍の職工をしていたが一時戦争にとられて旅順に行き、戻ってきてまた大連に出稼ぎに行った。しばらくすると女のもとに手紙も金もよこさなくなったため女は仕方なく実家に戻ることにしたということが分かる。のちの場面から実家は四日市の方面にあることも分かる。

 

ここまでまとめてみてこの二人というのは日露戦争によって子供と夫という家族を失ったという共通点があることが分かる。夏目漱石日露戦争に対してどういう考えを持っていたのかはわからないのですがこの場面やのちの場面を読む限りいい印象は持っていなかったのではないかと思います。

 

あとこの場面では御光さんという人が出てきますがうるさいということ以外は特に分かることはないですね。

 

この場面についてこう思うとか考えることがあったら是非コメントください。